祝5周年! 善光寺大門まるけ

もう来月は、令和。という四月。
15日。善光寺大門まるけ日和。

桜の花の色と、木々の緑と、いろとりどりののぼりが、風にはためく。
今日も境内は、ゆったりとした時間のなかで、にぎにぎと人が、想い想いに行き交います。

朝といっても10時過ぎ、秀晃さんにいつものご挨拶。
「今日もすみません、ちょっと遅刻しました(汗)」
「それですみません、ちょっと写真撮らせてください(汗)」

そういうと、秀晃さんが、本堂の奥からあの山吹色の袈裟をまとった姿で出てきて、

「うん、大丈夫。そのチラシも一緒に撮っといてくれたら。」

って、まるけのチラシを指差しながら、言ってくれてる気がする。
ちょっとハスキーなあの声でこう言ってるのがリアルに聞こえてくるのは、
何度も聞いたことのあるフレーズだからじゃないかなと思う。

いつも。いつも。遅刻するぎふのふに、穏やかに声かけてくださって。

「いいですよ全然。アーティストはそれで。」と。

"アーティストだから"、というのは、今思えば、たぶん彼なりのウィットだったと思います。
大丈夫、というメッセージに添えたウィット。
言われても傷つかない、
むしろその人が今日を頑張れるようなひとことを、さらりと選んでかけてくれる。

選んでいるというよりも、彼の脳内高速コンピュータが、
もう条件反射ですっとその一言を出力してくるような、
そんな体質だったのじゃないかなと思う。

でもたまに遅刻しなかった日でも、<遅刻しなかったね>みたいな皮肉は、そういえば一切言われたことがない。
どんな日も、いつもと変わらず、穏やかに、

「今日もお願いしますぅ」

ってちょっと口先に力を入れて首をちょこんと前に出すしぐさをしながら声かけてくれる。

今日、ぎふのふは、出店しないまるけ。

いつもの場所、弘法堂を、なんとなしに、少し遠巻きに見上げていたら、
ひょんなことから、学校をサボった日のような気分になってきた。

天気いいし、ひとり好きな場所で好きなことして過ごすんだ、今日は。

そう思えたら、なんか清々しい気持ちになって、
あ、秀晃さんも、もしかしたら、最近のまるけ、こんな気分だったのかな。
と思えてきた。

これ。・・・いつもの場所で頑張ってるみなさんには申し訳ないけど、、、、楽しい!(ふふふふふ!!)

思った瞬間、がぜん身体中の細胞が騒ぎ出す。

若おくり・朋子さんをみつけて「何か、できることありますか?」と聞いていました。

秀晃さんといつも二人三脚で朋子さん、
まるけの日は、いつも出店者さんをひとつひとつ丁寧に回って、
どうですかー? と声をかけてくれます。 この笑顔で。

ぎふのふは、この日、休んでみて確信しました。

これ、たぶん、秀晃さんも(お勤めはサボりながら)、
朋子さんと一緒に、まるけの出店者さんの元へ、一緒に話ききに行ってるわ、これ。

だって、まるけの日、境内にきて、サボりながら、1番してみたいことといったら、
いつもあの太陽のような笑顔の朋子さんと、一緒におしゃべりすること。

よく動くその日の朋子さんをつかまえて、延々としゃべるなんて、
そんなことは、ほとんどできないからこそ。それ以上のことは無いような気がしてきた。

今月は、5周年祭り。

お祭りに合わせて、出店者さん総出で、『5』にちなんだ何かを用意することに。

この日の朋子さんは、きっと、いつにも増してお忙しかろうと、
ぎふのふは、出店ではなく、裏方としてお手伝いを申し入れました。

チラシを作って、配ったあとに、この写真を見て、
あれ、この色、なんかどこかで見たことあるなと思ったら、
この春、開催中のぎふの画廊めぐりの小冊子がこういう色でした。もう少し淡いけど。
潜在意識の中にあったのかも。スモーキーな濃桜色。

そのとき、自分にできることを。

余力あれば出店も・・・と一瞬頭をよぎりましたが、そんな暇は、ありがたい事に、ありませんでしたよ!
↑この5周年まるけのパネルがお手伝いの成果。
デザインはぎふのふ。ボードはシモジマ、貼り付けは善光寺ファミリー。

こうして、自分ができるところで、好きな人の負担を少しでも減らせるような仕事ができることが、単純だけど素直にとても嬉しい。今回、ボードを買いに行くのは、自分にはできなかったから。

側(はた)の人を、楽(らく)にするのが、「働く」の語源だという話は、言い得て妙だと思う。

この日の善光寺ファミリー。
ファミリーも集う善光寺。
朋子さん、激務でも、なぜか、いつでもお茶目。
双子ちゃんも。
ひとつごチャンも。
にぎにぎ。
にぎわう境内。
いつも明るい楽しい笑い声が響き渡る、まるけでも人気の常連店サン!  先着55名とな!
で、いつも売り切れてる、人気のうな丼。
今日は、ほおばる!
はたらいた主婦の、カロリーリッチで優雅なランチブレイク。の図。
(*食べる一口に一点集中してて、足に意識がいってない。笑)

朋子さん! 出店者のみなさん! おつかれさまでしたーー!! 自分も!

次回のまるけで、また、お会いしましょう!

(A)

ぎふのふ//サステナブルアートジャパンbyぎふのふ

つづけたい人へ、ずっとつづく環境を。 ぎふにきて、ぎふでこそ体験・体感したい、クラフト系ワークショップやアート系フィールドワークを、ぎふの職人やアーティストとともに。